バンダイナムコオンラインが提供するスマートフォン向けアプリケーションゲーム「アイドリッシュセブン」。
その劇場版アニメーション「劇場版アイドリッシュセブン BEYOND THE PERIOD」のプリビズ制作(※Pre Visualizationの略)において、技術的側面から協力させていただきました。
本プリビズ制作では、アニメ業界としては初めてカヤックアキバスタジオが企画開発したバーチャルカメラ技術「ジャンヌ・ダルク」を使用。VRデバイスを使ってバーチャル空間上で現実のように撮影ができる「ジャンヌ・ダルク」を使うことで、アニメ制作の従来フローにある絵コンテの作成を行わずに、プリビズ制作が可能となりました。具体的には、監督が実際にVRデバイスを使用して、キャラクターがダンスするバーチャル空間の中に入り、バーチャルカメラを持って撮影していました。さらに1曲あたり100台以上のバーチャルカメラを設置するなど、15日間の撮影期間で約4500カットという膨大な動画・カメラデータを「ジャンヌ・ダルク」から書き出し、アングル素材として編集・調整していきました。これらの「ジャンヌ・ダルク」を使ったプリビズ制作により、絵コンテ作成のフローを削減するだけではなく、監督の作りたいカメラアングルの解釈に齟齬なく、アニメーションを作りこんでいく作業者に伝えることが可能となりました。
次世代のワークフローを取り入れた「劇場版アイドリッシュセブン BEYOND THE PERIOD」を是非劇場でご覧ください。
メタバース・VR・映像など次世代の表現、開発を実現するための専門部署になります。UnrealEngine/Unityでのハイエンドでハイクオリティな開発及び映像表現を模索し次世代のエンターテイメントに合わせた先端技術に挑戦しています。高い開発技術から自社開発をおこなう事でツールをつくりあらゆる分野で一歩先を行く開発を生み出しています。また、メタバース、Web3によって変化するこれからではあらゆる表現が平面から立体へと変化していくと考えています。
そうした変化に合わせた表現を探求し世界中で愛される「面白い」コンテンツ生み出していきます。